憐哀-レンアイ-




「…解った
言う」







「光輝?!」


「大丈夫だ
絶対、俺が守ってやるから」



藤永君はひかるを抱き締めた



「私も出来る範囲でだけど助けてあげるわ」



藤永君はひかるを離した



「お前、良い奴だったんだな」


「真理達と友達だからって一緒にされちゃ困るわよ」


「ありがとう、あんずさん!」



ひかるは深く頭を下げた



「ありがとな」



藤永君も謝った



「どういたしまして

今日の放課後、三階の空教室に来なさい」


「お前も行くのか?」


「一応ね」


「心強いな」


「ひかるにしてみれば貴男が居るだけで心強いはずよ

さあ授業が始まるわ
行きましょう?」



私達は影から出た