憐哀-レンアイ-




一言、二言、話して電話を切って携帯をポケットにしまった



「すぐ来ると思います」


「そう

それと貴女のお名前聞かせてくれる?」


「椎名ひかるです」


「そう

椎名さんね」



「ひかるで良いです」


「そう

私は鎖葉あんず
何とでも呼んで良いわよ」


「じゃあ、あんずさんで」


「そう」








数分もしない内に光輝という人が来た


走ってきたのか息を少し切らしている


そしてひかるを抱き締めた



「何かあったのか?」


「説明は私がしますから一回、離れてくれませんか?」



光輝という人は渋々といった感じで離れた