憐哀-レンアイ-




「そうなんだー」








その時、席を立つ音が聞こえて一人の男が教室から出ていった



「おい光輝ー」


「帰る」



男は一言そう言った



「ねぇ、真理
帰って良いかしら?」


「あぁ、良いよ

ごめんね」


「えぇ」



私は何故、此処に連れてこられたのか解らなかった



「えー!あんずちゃん帰っちゃうの?」


「えぇ」


「優、あたしが居るじゃない」



真理が優という人に腕を絡ませた


そしたら先輩らしい人達が又、抗議し口喧嘩が始まった


優という人は笑っている


私はその場から立ち去った

















面倒臭い場所だな‥


私は昇降口へ向かった