憐哀-レンアイ-




「あー!」



誰かが大声を出した


それで教室は静まり大声を出した人に視線が向けられた


大声を出した人は
この間、私に話し掛けてきた人だった


その人はこの前と同じように走ってきた







「あんずちゃんだよね?」


「えぇ」


「やっぱり可愛い子だー!
何で此処に居るの?
俺に会いに来たの?」









何故そうなる‥











「え?
あんず優と知り合い?!」


真理が聞いてきた


「違うわよ」


「えー!顔見知りだよねー」


「そうですね」


「真理ちゃんと知り合いなの?」


「友達なの」



私の代わりに真理が言った