「この問題は今日の授業を聞いてないと解らない問題だぞ」



私は黒板に問題の答えを難なく書いた






「これで良いでしょうか?」


「あ、あぁ‥

しかし外ばかりを見ているのは良くないぞ
授業態度が下がるだけだ」


「以後、気を付けますわ」



私はチョークを置き席についた






「凄いね、あんず!」



里歩は後ろを向いて言った



「そう?」


「うん!あたし出来ないもん」


「そうなの」


「あんずって頭良いんだね」


「そうでもないわよ

誰でも勉強すれば頭は良くなるわよ」


「無理だよー」



里歩は笑いながら前を向き直した