校門に着くと黒いベンツが停まっていた


運転手の扉が開き中から
何時もの黒いスーツに身にまとった栗城が出てきて後部座席の扉を開けた



「おかえりなさいませ、あんず様」



そう言い頭を深く下げた



「ただいま」



静は驚いている



「こちらは?」



栗城が聞いた


私は静を横目に見て「北村さん」と答えた



「初めまして私、栗城と申します
宜しくどうぞ」


「き、北村です‥!」



静はオドオドしながら頭を深く下げた



「どうぞお乗り下さいませ」


「乗って?」


私は静の背中を押して車に乗り込ませ私も乗り込んだ


栗城も乗り込み車は動き出した