10年後の約束

でも、哲也は、酔っぱらっているせいなのか、

私を口説いてくる。


「恵里ちゃん、彼氏いないの?」


「いないよ。勉強ばかりしてたもん・・・」


「そっか、それにしても、恵里ちゃんの髪、さらさらで綺麗だね。」


「えぇありがとう!」


そんな感じで、私に興味を示してくるので、

恵里は、有頂天だった。



頭の中のどこかに、哲也の彼女の存在は消えていた。