「本当、やめて、美優と一緒に行くんだから。」と恵里は言った。 「でも、不安でしょ?」とお母さんは言った。 「ないないないってば・・・お願いだからやめてよね。」 「そうなの・・・・残念・・・・」 母は、がっくりとしていたが、あきらめたようだ。 恵里が入学式を楽しみにしていたのには理由があった。 それは、噂によると、 入学式は、たくさんのいい出会いがあると先輩から聞いていたからだ。 同級生だけでなく、たくさんの先輩たち・・・・ 美優も言っていた。 「恵里、最初が肝心よ。」