10年後の約束

すると、「恵里、ごめ~ん。」と美優が走って駆け寄ってきた。


「あっ、うん。だいじょうぶ。」

ところが、

恵里は、突然「あっち行こう。」と哲也が向かった方を指差して美優に言った。

そして、腕を引っ張りながら、駆け足になった。


「恵里、いきなり、何どうしたの?」

美優はびっくりした様子。


「あ~~~昨日の先輩たちがいたからさあ・・・・・さっき声かけられて・・・・」


「そうなんだ・・・わかったよ。でも走らなくても・・・・」


見たことのない恵里の態度に美優は動揺していた。