10年後の約束

「・・・哲也、ごめんね。うちのお母さんがいろいろ言ったみたいで・・・

さっきもお母さんに電話くれたでしょ?」

「ああ、泣かなくていいよ。久美子さんから、話全部聞いたのか・・・・」

と哲也が言った。


「ん?えっ?どういうこと?哲也はなんで【久美子さん】って呼ぶの?

2人は前から知り合いだったの?」


「あ~あ俺の母さんの親友だ。1年前、母さんが事故で入院した時、お世話になってた・・・・」


「えっ、なんで言ってくれなかったの?最初から知ってたの?ひどい・・・・・」

恵里はものすごいショックだった。


さらにおいうちをかけるように、哲也は言った。

「内緒にしておこうと約束してたんだ・・・でもぜんぶ恵里聞いたんだね?」


「全部?なにそれ?なにがあるの?」

恵里は手元にあったハンカチで涙をふいた。