10年後の約束

そこへ、恵里のお父さんが帰ってきた。

恵里のお父さんも厳しい。

お母さんと恵里は怒鳴られないか心配だった。


お父さんの第一声は、


「なんだ、その髪は・・・

おまえはいつからそんな子になったんだ。明日、黒髪に戻してきなさい。」

だった。


「いやよ。」恵里は言った。

「じゃあ、そんなことを言う男とは別れなさい。」

「いや。」再び恵里は言った。

「みんなほとんど染めてるのになんで私はダメなの?

今までずっと言うこと聞いてきたんだから、これくらい許してよ。」


そういうと、恵里は自分の部屋へ戻った。