10年後の約束

「ただいま」と小声で恵里は家へ入った。

「わぁ、なにそれ・・・・

なにその色は?」やはり言われた・・・・・・


「ちょっと気分転換・・・」恵里は答えた。

「なんで相談もしないで、そんな茶色にしたの?」

お母さんは明らかに怒っている。


「哲也にすすめられたの・・・・・」恵里は素直に答えた。

「それで変えたの?」お母さんはそう言うと黙り込んでしまった。



「そう、もういいわ。好きにしなさい。」

「今日はワンピースも買ってくれたの・・・・ほら見て・・・」
恵里は自慢げにお母さんに見せた。


「もういいから・・・・・」