10年後の約束

ある日、久美子が恵美を車イスに乗せて散歩をしていると、

恵美が言った。


「いつもありがとう。哲也までお世話になっちゃって・・・・」


「何言ってるの?困ったときはお互い様。それに私達親友でしょ?」


「うん、ありがとう。風が心地いいわ・・・・・気持ちいい・・・」


「ねぇ、久美子、お願いがあるんだけど・・・」


「えっ、なに?」久美子は答えた。


「私と哲也の想い出の場所があるんだけど、

そこへ、哲也を連れて行ってもらえないかな?今度の誕生日に・・・・」


「いいわよ。もちろん・・・どこ?」

「動物園なんだけど・・・・笑っちゃう?????」