10年後の約束

すると、元気な声で、恵里が「お待たせ~」と言って戻ってきた。


2人はそのままじっとしたまま動けなかった。


「あれ?どうしたの?」恵里が聞いた。


「今、大学の話、聞いていたのよ。」お母さんは答えた。


「そうなんだ・・・・」

そう言って恵里は哲也に心理学の授業ノートを渡した。


「おっThank you.」

「じゃあ、また、失礼します。」と哲也がお母さんに頭を下げて、帰ろうとした時、


恵里の父親が、「なにやってるんだ。」と外へ出てきた。