今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

何か考える余裕もなく…ただ、自分を落ち着かせる為のひと息…。
「バシッ!!」
店内にその大きな音が響いたと同時に…僕の左頬に痛みがあった。何が何だかわからない…。
「…何で…。」
周りを見渡すと…誰も気づいていないようだ。僕は再び彼女を見た。…彼女はうつむきながら…小さな声でしゃべりだした。
「…私を…私を好きだって言ったじゃない…。」
うつむいた彼女の顔は見えない…その声は震えている…。
「えっ…。」
「何であの時から何も言わないの!?毎日来てるのに…やっぱり嘘なの!?」

気付いたら…手がでてた。だって…こいつが悪いんだ。あの日から何も言ってくれないから…。あの日からずっと消えなかった何かが…今日、こいつに逢ってからムカついて爆発したみたい。少し…酒を呑んだから?感情むき出しなんて…。いつもの私なら…今の私を見て笑うだろうな。…いつもの私?もしかしたら…今の私が本当なのかな…?こいつに顔を見せたくなくて…私は下を向いてた。下を向いたまま…私は支えてもらうみたいに抱きついていた…。あいつの鼓動が…すぐ近くにいた…。

叩かれた理由…わからなくはない…。でも、彼女が抱きついてきた理由は…わからなかった。