今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

『帰る』と聞いたマユミの顔は(まだいいじゃん)という様な顔…。でも、それをマユミは言わない。
「わかった…。私はまだもう少しいるよ。外まで送る。」
マユミも立ち上がり…少しだけ渋い顔になっていた…。

「ねぇ…面白くなかった?」
「えっ?」
部屋から少し離れてから…マユミが聞いてきた。…面白くない事はない…、けど…自分でもわからない。(ツマラナイ)そんな言葉が心の中で繰り返すだけ…。
「SAE…今日、一回も笑ってないね…。」
マユミが本当に小さな声で言った。それを聞いた私自身…気づいてなかったけど…本当に笑ってない…。いつも…どんなにつまらない遊びでも、作り笑いで付き合うのに…それなのに…マユミの言う通りだ…。
「ねぇ…あんた大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
心配そうにマユミは私を見る…。悪い事したかな…。マユミなりに気を遣ってくれたのに…。
「ここでいいよ!私は大丈夫だから…マユミは戻りなよ!」
「…うん…。」
私は…今日、初めてだろうと思う…笑顔を作った。…ごめんね、マユミ…。私は…誰にも心配して欲しくないんだ…。私はマユミに手を振りながら…マユミが部屋に帰るのを見送っていた…。