今…君のために出来る事 今…君のために生きる事


『では…次のリクエストは…Nの…』
「…ん…あっ!!」
いつの間にか…寝てしまったみたいだ。気がつくと…ラジオから流れてる…『N』の曲…。
『このリクエストをくれたのは…○○市にお住まいのSさんです。病気で入院してる…恋人の為に…』
まさか…通るなんて思ってなかった…。何より…そのコメント…私が送ったやつだし、間違いない…。でも…きっとあいつは…聴いてないだろうな…。でも…それでも…ほんの小さな希望が…。私は…また、涙がこぼれる程…泣いていた…。
「……ん…。」
ほんのかすかな光で…私は目を覚ました。
「あっ!」
カーテンの隙間から…少しだけ、光が漏れていた。…私は…あのまま眠って…朝を迎えたんだ…。なんか知らないけど…変に焦っていた。特に、これといってする事なんてないんだけど…。
「ふ~…。」
ひとつ深呼吸して…カーテンを開けた。朝の日差しが…眩しい。焦ってた気持ちが…なぜか、それで落ち着いていた…。
「…よし。」
いつも通りの仕度…あいつに逢いに行く仕度を…。さっきの焦りは…理由がなんとなくわかった。私は…あの朝日を見て…ようやく覚悟を…決めた…。

「行ってきます。」
何もなかったみたいに…私は家を出ようとした。