今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

「ねぇ!!」
声に…全く反応しない…。私は、ベッドに掛けてあったコールを押していた…。
「先生!看護婦さん!!」
コールを持つ手が震えている…。まだ、返事が返ってこないのに…何回も叫んでた。
『どうしました?』
ほんの少し…待ってただけなのに…すごく長く感じた。…冷静な声が…コールの向こうから聞こえた…。
「何か変なんです!早く!お願いします!」
『どうしました?』
私は…自分で何を叫んでるのかってさえ…混乱してた。そんな私とは対照的に…看護士は冷静だった。
「早くして!」
『今行きます。』
(早く…。)いつの間にか…私の手は…あいつの手を握ってた。ナースステーションは…この部屋のすぐ近く…。部屋の外から足音が近付いていた。
「どうしました!?」
「あの…」
「これは!」
私から聞くより先に…看護士は異変に気付いたみたいだ。そして、すぐ…医療用の携帯を取り出す…ただ事じゃ…ないの?
「ちょっとすいません。」
それからすぐだった。部屋に…あいつの担当医が入ってきた。他にも数人の看護士…。何か、難しい話をしていた。私にわかる事…それは、部屋から出された事と、さっきから感じる胸騒ぎだけ…。何も出来ない私は…ただ、廊下の隅で座り込むしか出来なかった…。