今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

酸素マスクをしながらのあいつの顔に…イタズラする私。…なんて言っても、ただ、触るだけだけど…ね。あいつの…温もりを指先で感じていた…。
「…ん…。どうしたの?」
「何でもないよ。」
何も変わらないって思えるのは…私と話す時…。そこには…いつもと変わらないあいつがいた。何も変わらない時間が…ずっと続けばって…私は…願っていた…。…でも、時は、私達を運命の時へと導いていた…。


(SAE…ありがとう。)
自分でも…わかっていた。眠っていて…SAEの声が届かない事があるって事を…。それでも…時々触れてくるSAEの指先は…わかっていた。眠りながら…心の中で『ありがとう』って…僕は言い続けていた…。残された時間、SAEが僕を好きかなんてどうでもいい。ただ…側に居てくれるだけで…僕は幸せと安心を…感じていたから…。いつ…永い眠りにつくか…わからない。でも、後悔は…もうない。今も…また、僕は眠りにつこうとしていた…。


「ねぇ…。」
私はまた…あいつに話し掛けてた。いつもと違った感じに気付くまで…そんなに時間は…掛からなかった。
「………」
「…ちょっと…。」
あいつの呼吸が…今までと違った…。なんか…浅いような…それでいて…短い…。