今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

「…あれっ?バイトは?」
時計を見たら…いつの間にか亜紀のバイトに行く時間…。それなのに…亜紀は椅子に座ったまま…そのままだった。
「今日は…休んだ。というか…しばらく休むから…。」
「えっ!?」
「だって…今のあんたを…ひとりにしておくわけにも…ね。…それに…」
きっと…SAEの代わりになりたかったんだろうな…。これが…亜紀の考えた結果なんだろう。
「…大丈夫だよ。バイト行きなよ?」
「…でも…」
いつもの亜紀らしくない。口数が少なかった。…僕の為に…亜紀の生活まで巻き込んでる…。…ひどく情けなくなっていた…。
「僕は…大丈夫だから…。」
「…でも…」
僕が言えばそれだけ…亜紀は辛いのかもしれない…。言葉にならない言葉を出して…泣いていた…。
「亜…」
「おはよう。」
そんな亜紀に何か言おうって思った時…ドアの方から声がした。それも…期待してなかった声…。それでも…僕が一番聞きたかった声…。
「…SAE!」
何食わぬ顔で…そのままSAEは入ってきた。
「…どうしたの?」
そんな事を言う…。まるで…昨日の事が何もなかったみたいに…だ。僕と亜紀は固まっていた。
「SAEちゃん!」
先に動いたのは…僕じゃなく…亜紀の方だった。我に返ったみたいに…亜紀はSAEに抱きついていた。