今…君のために出来る事 今…君のために生きる事

(本当に…SAEとあのままでいいの?)
何でそんな事を!幻聴なのかどうかわからないけど…怒りを感じてしまった。
「僕には…もう彼女はいらない!僕には家族や友達がいる…充分だろ!これ以上…悲しませたくない。彼女なら尚更…それに最初から…。」
僕は見えない声に言い返していた。彼女と別れた事に、最初は皆にとやかく言われたけど納得してくれた。それを…知らない誰かに言われたくない!
(最初から彼女にとって必要なかった?って?)
「うるさい!」
僕が言いたくなかった事を言われ、とうとう僕は怒鳴ってしまった。
(そう思っているのは…思わせたのは君自身じゃない?本当は彼女に一番に知って欲しかったんじゃない?)
怒鳴りつけても…その声は僕を諭すみたいに…淡々と話を続けた。
「そんな事…わかってた。でも…もう遅いよ…。」
僕が発した言葉は…もう、隠しようもない本音。亜紀にも晶にも言っていない…本当の言葉だった。 (僕も…知って欲しかった…。)
「えっ!?」
その意味はすぐには理解出来なかったけど…急に視界が開け、そこにいた『人物』がその意味を言葉がなくても…教えてくれた。
「僕!?」
そこにいたのは…僕だった。その僕が少し笑ったと同時に…光が僕を包み込んでいた。