幸いなことにクラスメイトは俺らの異様な光景に気づいていないらしい。 「じゃあ、始めるぞ。」 「・・・んっ。」 チョコの付いていないビスケットだけの端をかじる。 甘くもなくパサついた食感が口に広がる。 カリカリカリ カリカリ ねえ、一つ言っていいかな? 「・・・えで、食うの、はゃく、なぃ?」 ポッ●ーをくわえながら頑張って上手く口を開いた。 楓の食べる速さは以上で・・・ 「そう、か?カリカリカリ」 絶対早いて。 もう、長さは10㎝もない。