そして、時は恐ろしいほど早くに流れた。
部屋でくつろいでいる、楓、飛鳥、浩介。
俺ら4人は運よく同じ部屋になれたんだ。
「俺、ちょっと用事で行ってくる。」
「あ、そうなの?いってらっしゃーい。」
飛鳥を先頭にみんなが手を振ってくれたところで俺は部屋を出た。
楓は気づいていると思うけど用事というのは新道さんのことだ。
「・・・はあ。」
俺は少しだけ重たい気持ちで昼間に指定された海の家に向かう。
夜の海って昼間の海とは違って結構好きだな。
俺は、その家の前で新道さんを待つことにした。
携帯で時間を見ると7時10分前。
あと、10分あるな。



