「んん・・・そんなとこ塗らないくていいからっ。」
「だめ、焼けると困るから。」
楓の手は俺の胸から腹あたりを行き来する。
その官能的な手際に思わず声を上げてしまいそう。
「やめろ・・・ちょっ!!」
「なんだよ。」
不満そうな声とは裏腹に口元を意地悪く歪めた楓。
だって、楓の触っているところは胸の赤く色づいた飾り。
指の腹でぐりぐりと感覚を楽しむように触ってくる。
「なんで、ここ、こんなんになってんの?」
「・・・意地悪。もう、いいから。塗るな。」
俺は、楓の手を無理やりはがそうとする。
「やっ・・・!」
その飾りを弄ぶ手は強さを増したんだ。



