「よし、これでいいや。」 俺は、楓の腕、足に白いクリームを塗ると残った余りを自分の腕にこすり付けた。 「お前は、塗らねえの?」 「俺は、いいよ。もうぽってりしてきちゃったしね。」 そして、日焼け止めのキャップをくるくる回して蓋をした。 「ダメだろ。焼けて真っ黒になったらどうするんだよ。」 「別にいいって。」 「だーめ、俺が塗ったげるから。」 楓が・・・。 俺って単純。 楓に塗ってもらえるっていうだけで少しべたべたした油っぽいクリームも塗ろうかなって思えるんだから。