舞人SIDE
楓がオレンジジュースを持ってきてくれた。
「お前、オレンジジュース好きだっただろ?」
「うん。よく覚えてたね。」
前に来たのは結構昔だったからいくら楓の記憶力が良くてもそこまで覚えているとは思わなかった。
「まあな。あ、そいえばそろそろ修学旅行の時期だなー。」
楓はジュースを手に取ると俺の隣に座った。
修学旅行・・・か。
新道さんのことが頭をよぎった。
「そいえば、今日新道さんにバスと飛行機の席隣に座ってくれない?って言われた。」
「えっ、あの可愛いって噂の?」
「まあ、そうだね。」
楓の口から可愛いって聞くと少し妬いてしまうんですけど。



