枕からいきなり顔を離した舞人。
「か、楓っ・・・いや、これはね。」
完全に焦っていますって顔。
頬はぽてっと桃色に染まって薄茶色の髪をさらさらと掻いた。
そういう顔もそそるな。
本当に俺はこいつにベタ惚れなんだな。
「まあ、別にいいけどな。」
舞人が俺の枕に抱きついていても夜変な妄想してるだけだし。
それに、ここで拒否したら絶対に自分を追い込むんだからな。
「いいんだ?気持ち悪くない?」
舞人は俺の枕を膝の上に乗せると上目づかいでおずおずと聞いてきた。
気持ち悪い・・・?
いや、むしろ可愛すぎますけども。
「・・・相手がお前だから。」
お前のことが好きだから可愛いって思えるし、ほかのやつだったらちょっとは引くのかもしれない。
てか、なんか告白みたいで赤くなった俺の顔。



