楓SIDE
俺はあいつが部屋でくつろいであるであろう時リビングに飲み物を取りに行っていた。
「はあ・・・。」
そして、当然のことながら出てしまうため息。
だって、舞人は男なのに・・・
男なのに・・・
俺は、あいつのことただの友達としては見ることができない。
毎日のようについているため息だけど好きな奴と二人きりで部屋にいるんだぞ?
ドキドキしないやつがいるなら見てみたい。
松木舞人。
俺の親友で幼馴染で、そこらの女子よりもかわいらしい顔をした俺の・・・好きな奴。
にっこり笑った顔は笑窪ができて、人懐っこくて。
そんな整った顔だから女子にももてるわけで・・・
毎回ながら女子としゃべっているときはひやひやしている。
「よしっと。」
ガラスのグラスにオレンジジュースを注ぐとお盆に乗せた。



