【BL】空に咲く花





「そんなに、俺の枕好き?」





「か、楓っ・・・いや、これはね。」




枕を突き放してあわてた。



離れて行ってしまった香りに名残惜しさを感じながらも。



「まあ、別にいいけどな。」



「いいんだ?気持ち悪くない?」



俺、男だぞ?


男に自分の枕の匂い嗅がれて・・・


俺だって、楓以外だったら完全に引くけど。



「・・・相手がお前だから。」



「楓っ・・・。」



顔をうっすらと赤めて少しうつむき気味になる楓。



そんな、期待させるようなこと誰にでも言ってんの?



「お前のこと気持ち悪いなんて思うはずがない。」




「ありがとぉ・・・」



そのまま、遠慮なく枕に抱きつかせていただきましたとも。