やっぱり、ちょっと嬉しくなってしまう。
俺は、本当に楓が好きなんだなって改めて自覚。
でも、日本では同性同士の結婚は認められない。
だから両親も絶対に反対するだろうし、そんな両親の顔も見たくない。
それでも、楓が好きな俺。
あーあ・・・
俺が女だったら自信を持って好きって伝えただろうに。
好きな異性に告白することもドキドキして心臓がはちきれそうになって・・・
でも、それさえもさせてはもらえないんだ。
【好き】って、伝えられたらどんなに楽なんだろうか。
「好きだよ、楓・・・」
そのまま、楓の水色のストライプの枕に顔をうずめる。
シトラスミントの楓の香りが立つ。
キュンとして、そのままぎゅーって抱きついていたとき・・・



