そして、結局2人なのでファミレスに行くのもめんどくさいということで楓の家にいる俺たち。
「ジュース持ってくるから、適当に座ってて。」
「あ、気使わせちゃってごめんね。」
「気にすんなって。」
楓は、自分の通学用かばんをベッドにドスッと乗せると下へ降りて行った。
それにしても、久々に楓の家来たな。
小さいころは家が近かったこともあって結構互いの家に行き来していたこともあったけど。
「あっ、これ。」
楓のベッドの近くにある棚には写真立てが飾ってあった。
その中に写っているのは紛れもなく俺と、楓。
これは、楓と同じ名門の中学校に入るためにめっちゃ勉強して頑張って二人で受かったんだよな。
今は、そこからのエスカレーター式で高校まで来ているから問題ないんだけど。
そん時は本当に不安でやっと受かったから嬉しくて二人で抱き合って喜んでいる。
こんな時の写真まで飾っていてくれてるんだ。



