別に、悪い奴じゃないんだけどな。 「まあ、2人で楽しんでこいよ。楓ちゃん♪」 パチリとウインクした浩介と手を合わせてすまなさそうにする飛鳥。 「・・・しょうがないじゃんか。」 俺は3人の会話に加わった。 「・・・のか?」 楓は俺のほうを向くと言葉を零した。 でも、その声は小さすぎて聞き取りづらい。 「何?」 「舞人は、俺だけでいいの?」 俺よりも高身長な癖に上目遣いで見上げてくる楓。 かわいいっ!! イケメンな楓だけどもなんで、こうも可愛いんでしょうか。