そして、時間は恐ろしいほど早く流れて・・・ 放課後になった。 「おいっ、ドタキャンかよ!」 俺の席の近くで声を張り上げたのは楓。 何故かと言うと、イツメンが俺と楓以外ドタキャンということだった。 「なんでだよ、飛鳥。」 「いや、ちょっと用事が・・・」 飛鳥はあははと頭を掻いた。 まあ、しょうがないよな。 「あ~、ごめんな。楓。」 楓の肩にポンと手を乗せたのは、 岡本浩介。 明るい茶髪に耳に光る銀色のピアス。 見た目の通りチャラチャラした奴だ。