「えっと、舞人くんは彼女居ないって聞いて・・・」 新道さんは下を向きながら照れ隠しなのか髪を耳にかけた。 「え、うん。そうだけど。」 「だから、もしよかったら私とバスと飛行機の席一緒に座ってくれないかな?」 あー、そうっか。 修学旅行って、そういう席決めも自分たちでやるんだっけ? でも、俺は・・・ 「・・・ダメかな?」 上目遣いで俺を見上げた。 ドキ---- 新道さんは男子の間でも可愛いって評判の女の子でそんな顔されたらいくら俺でもときめくから。