「…そろそろ行かなくちゃ。」
「どこへ?」
「もう…俺の寿命は終わりを迎えるんだ。」
…え。
「だ、だめだよ!蛍がいなくなったら、あたし…どうすれば…!!」
泣きじゃくるあたしに、蛍はもう一度キスをして、あたしを抱き締めた。
「大丈夫。蛍にはもっといい人が見つかるから。」
そういう蛍はだんだん薄くなってきている。
その蛍を離したくなくて、あたしはさらに強く蛍に抱きつく。
けど、蛍のほうが、あたしから離れた。
「ごめん、もうそろそろだ。…死に顔は…見せたくないから。」
蛍が悲しそうに微笑みながら薄くなっていく。
「ダメ!だめ、蛍!」
「…ありがとう、蛍。君に出会えて…俺は、幸せだった。」

