その蛍は一時お父さんのまわりをとんだあと、窓から出ていった。


そのとたん!


「……け…い…」

「お父さん!?あたしがわかるの!?」


お父さんの意識が戻った!

慌ててお母さんが駆け寄ってくる。
「お父さん、わかる?」


お父さんはゆっくりと目を開けた。


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「もう、心配要りません。」

「ありがとうございました、先生。」


お母さんがペコリと頭を下げ、先生もニコッと笑い、病室を出ていった。

お父さんは奇跡的に一命をとりとめた。




骨とか折れてたから、入院は必要だけど…。