恋ホタル


お昼御飯を食べたあたしは急いで蛍池に向かう。

蛍、居るかな?



「あ。」

いた!蛍だ!


「蛍、こんにちは♪」

あたしが声をかけると、木陰に座り込んでいた蛍が振り返った。

そのかおを見た瞬間、いきなり昨日のことを鮮明に思い出してしまった…



「…蛍、もう風邪はいいのか?」

蛍が声をかけてくれたけど、あたしの頭のなかは昨日のキスのことで一杯。



「…う、うん!…あ、あのさ、蛍…」

「何?」



勇気を出して聞くんだあたし!


「昨日の夜、あたしにキスして帰った!?」







いっちゃったぁ…