「…コホン…ケホッケホっ……」

うぅ…。
「ったく!池に落ちて、さっさと帰ってくれば良かったのに!」


お母さんの雷が落ちる。けど、熱で朦朧として頭が働かない。

あたし、風邪引いちゃった。


まあ、夏は夏でもあんなびしょ濡れで四時間も外にいりゃあ当たり前か。

…なんか、さっきのことも夢みたいに思えてくる。




「薬のんで、寝なさい。」

「…ハイ。」


大人しく薬を飲んで、ベッドに入る。

明日は…無理かなぁ。行きたかったなぁ…。





そんなことを思いつつ、あたしは深い眠りに着いた…。