「びしょ濡れだね…大丈夫?」

彼が気にかけてくれる。それだけで、あたしの心臓が暴れだす。

黙れ、心臓!聞こえるじゃん!音が!
「な、夏だし、風邪はひかないとおもうから、大丈夫だよ。」


「…驚かして、ごめん。」

そんな…あたしが勝手に驚いたのに。



「いや、どじなあたしがダメなんだよね。いつもなんだよ?家でもしょっちゅう足の小指ぶつけるし。」

「…プッ!…君、面白いね。」


きゃー!笑ってくれた♪

天使の笑顔だぁ…。