「・・・大丈夫か?」 今にも泣きそうだった。 ぐっとこらえて首を縦に振った。 「ありがとう。」 そう言って私は、身を翻した。 「なあ、これ、あんたのだろ?」 神崎くんが再び私を呼びとめた。 振り返ると、私が圭からもらったキーホルダーを持っていた。 すごく大事にしていたなあ・・。 貰った時はすごく嬉しくて、すぐケータイにつけたっけ。 「捨てておいてくれますか?」 笑顔を作って私はそう言った。