私は家に帰って、ぼーっとしていた。 ケータイが鳴る。 相手は勿論、佐藤圭。 でなきゃ怒る。そう思ったが、 何十通も来るメールも、着信も全部無視した。 それから、毎日そんな事が続いた。 メールのフォルダは、3日もすればいっぱいになる。 学校にいる間は、めいがずっと一緒にいてくれた。 昼休みに決まって訪ねてくる圭を追い出すめいを見て、とても心が痛んだ。 「あんたが悩んでるなら私は悩みが消えるまで、付き合うよ。」 なんて言ってくれるめいに私は、 「ありがとう」の言葉しか出なかった。