「お父さん、お母さん、今までありがとう。
一人暮らししたいなんてわがまま言ってごめんね?
でも、それは約束を守るためなの。」


「わがままなんて…条件をクリアしたんだからいいのよ!で、約束って?」


「虎太郎との約束なの。大学では前に住んでたところに住むっていう約束。」


お母さんの質問にあたしは答えた。


「虎太郎というとこの青年か?」

あたしが答えようとすると、虎太郎が答えた。


「はい!滝谷虎太郎といいます。柚子さんとお付き合いさせて頂いています。」


「…それは結婚を前提に…か?」


「そんなことまで考えてな「はい!まだまだ子供ですが、結婚するなら柚子さんと…と思っています。」


えー!!


驚きを隠せなかった。でも、虎太郎の言葉はすごくうれしかった。