家人裁(かじんさい)のレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
2014/12/19 13:34
投稿者: 東雲 葵 さん
ネタバレ
字面の奥にあるもの

まず、構成が面白かった。ひとつの事件をめぐる証言の一つ一つに各々の視点がある。果たして少女が死んだのは事件なのか事故なのか。側にいた祖父に過失はあるのか。

「家族なのだからそこには必ず愛情があるはずだ。」だから、そんなことをするはずが、ない?本当に?愛情はいつも正義か?愛は、間違いを犯さないのか?

既成概念で物事を捉えがちな世に、一石を投じてくれる作品です。真実は字面以上に複雑で、心情を含めた正しい理解は当人たち以外には無理でありましょう。でも、世界はこういう不条理の集合体なんだろうな、とクリスマスに浮かれる街を歩きながらしみじみ感じた次第です。深い作品でした。

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★★★★★
2014/03/14 21:39
投稿者: 瞳哉 さん
ネタバレ
DOUBT(ダウト)


7歳の少女の死因を巡り、とある家庭内で勃発した闘争。
他殺か事故死か? 
登場人物各々が淡々とそれぞれの立場で心情を吐露し、状況を告白して行く様が描かれている。

その結果被告として訴えられ無罪判決を受けた【父親】は、死亡した少女の母である【不詳の娘】によって重傷を負う。
最後に登場する【父親の母】=【娘の祖母】の語りのみに幾許かの体温を感じ、読み手は凍結した心を解凍出来るようだ。

daubt ダウト 疑う 

家族間でダウトに興じ、猜疑心から破綻して行く様に僅かでも共感し得たアナタ。
そして、ワタシもまた。
知らず知らず日常で DAUBT に興じて居る当事者なのではないか?
なんとも恐ろしい現実を突き付けてくれたものだ……


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★★★★★
2013/06/28 01:29
投稿者: 高山 さん
親子の確執と家族の問題。

真実は何処に…非常に難しい問題を上手く描いてます。 文章もこの作者ならではの非常に上手い文章です。 誰の身にも起こる事ではないかと考えさせられますね。 ラストの言葉が印象的です。 考えさせられる作品です。

真実は何処に…非常に難しい問題を上手く描いてます。

文章もこの作者ならではの非常に上手い文章です。

誰の身にも起こる事ではないかと考えさせられますね。

ラストの言葉が印象的です。

考えさせられる作品です。

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★★★★★
2013/04/21 20:59
投稿者: さいマサ さん
ネタバレ
裁くのは誰?

家の中で起こった事件

証言者によって少しずつ明らかになる真実

浮き彫りになる歪

事件は何故起きたのか?

そして下された判決

下された裁き

真相はわからない

なぜなら

それは家の中で起こったのだから


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★★★★★
2013/04/19 06:57
投稿者: とくめいきぼを さん
淡々と

物語は進みます。 本当に淡々と。 オチとか、そういったものはありません。 オチとしてあえて言うならラスト手前のニュースでしょうか? しかし、それも物語としてのほんの一つの過程にすぎず祖母への取材へと続くのですが… 最後の祖母の言葉、物凄くズシンと来ました。 彼女の言葉こそ、これこそが全てを示しているのではないかと。 今までの過程への至り、そして改めて起きた事件、一番見知っていたのは彼女ではなかったのかと…。 短編ながらも、とにかく奥が深い。 敢えて掘り下げるような事はせず、浅いまま終わらせる所が私達、読者への疑問提起になっている。 その微妙な間合いは見事としかいいようがないでしょう。 もし、あなたが裁判員だったら父親にどのような判決を下しますか? …人の子の親、特に父親である方々に読んで頂きたい傑作です。

物語は進みます。
本当に淡々と。


オチとか、そういったものはありません。

オチとしてあえて言うならラスト手前のニュースでしょうか?
しかし、それも物語としてのほんの一つの過程にすぎず祖母への取材へと続くのですが…


最後の祖母の言葉、物凄くズシンと来ました。

彼女の言葉こそ、これこそが全てを示しているのではないかと。

今までの過程への至り、そして改めて起きた事件、一番見知っていたのは彼女ではなかったのかと…。




短編ながらも、とにかく奥が深い。
敢えて掘り下げるような事はせず、浅いまま終わらせる所が私達、読者への疑問提起になっている。

その微妙な間合いは見事としかいいようがないでしょう。



もし、あなたが裁判員だったら父親にどのような判決を下しますか?



…人の子の親、特に父親である方々に読んで頂きたい傑作です。

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★★★★★
2013/04/14 07:01
投稿者: 月乃ミラ さん
ネタバレ
エゴなのか

事件のkeyとなっているのは
親が子に抱く夢

それは単なる希望なのか
はたまたエゴかのか…

実に登場人物達に作者は
淡々と語らせています

一つの事件に対して
いいえ、
それは二つの事件だったのか…

私がこのストーリーを
お薦めするには
その結末ではなく

親と子の在り方
結局、親とは
最後、子に何を望むのか

作者はそこを語りたかったのでは
と、思ったからです

その答えがラスト
祖母の発言に託されているように
思います

短編なのに
短編とは思えない余韻を
後に残してくれます
お薦めします!
















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