「そ…そんなことないよ!…たぶん。」


「はぁ…。高校生が処女なんて…今時いないよ?」

「え…麻美はヤったことあるの……?」

「そりゃあね。」

「うっそ………。」


麻美が…?

しっかり者でお姉さんであたしの大好きな麻美が…処女じゃないなんて…。


「いつ!?誰と!?」

体を前のめりにしながら聞くと、麻美は少し考える仕草をした。


「んー、中3の夏くらい?元彼と。」

「元彼…ってあの優しそうだった平嶋君!?」

「そうよ?」


…人は見かけによらない。