しぃと滝川君が去った後に呟いた。

「………。」

「しぃ、めっちゃ笑顔だったし…」

「~~~~っ」

「そう言えば、この前まで滝川君だったのに…いつの間にか琉生って呼んでるね?そんな親密な関係になったのかな~?」

「~~ッ!!うぅぅ~……。」

本当、享もしぃにベタぼれだよね…。

こっちの気持ちにも気付けっての…。

「辛いでしょ?泣きたいなら胸くらい貸してあげるよ。」

「うぅぅ~、麻美~!」

「一回5000円だけどね。」

「高ぇよッ!!」


「さすが、ツッコミの帝王。傷ついた時でもツッコミは忘れない。」

「いつの間に俺にそんな称号が……?」


「今」

そう言うと、享はいつもの笑顔で笑い出した。