第3話 二刀流の女子高生

「梓…貴方の声…」

悪魔達に囲まれた私は、どうすることも出来ずに、攻撃を受けていた。

香「駄目だ…このままだと、殺されてしまう」

このままじゃ駄目だと思い、必死に暴れると、悪魔達に吹き飛ばされてしまった。

香「きゃぁあ!!」

私は、どこかの家に窓ガラスを割って、入ってしまった。

香「いっ」

?「ちょっと大丈夫?」

どこかで聞いたような声…。
そのまま私は、気を失ってしまった。

?「ちょ!!ちょっと!」

悪魔「オイオマエ、コロサレタクナケレバ、ソノムスメヲワタセ」

?「…。」

悪魔「オイ」

?「最低ね。」

悪魔「ナニ?」

?「か弱い女の子をいじめるなんて最低!!
この変態!!」

悪魔「ヘンタイ…?」

?「そうよ。私は、基本、変態は受け入れていないの。だから、あんたは、この南出 梓(みなみで あずさ)が退治するわ!!」

悪魔「キサマ、ソノ カタナ ハナンダ?」

梓「この刀は、あんたを倒すために用意されていた刀!!いいえ、この南出家の祖先があんたを封印するために、とっておいてくれた刀!!
八雲と出雲よ!!」

悪魔「ハ…?」

梓「どぉりぁあ!!」

悪魔「キサマ…ワレラニ ヤイバヲムケ、ソノウエキズヲオワセルトハ…。オボエテイロ」

梓「フン、この変態!!二度とくんな!!!
さてと…この子の手当てをしますか」








香「ん…?」

梓「あぁ!!気がついた?」

香「ここは?」

梓「ここは、私のお家!!貴方の傷は、将来、医者を目指している、この私が手当てをしといたから、大丈夫だよ!」

香「あ…ありがとう
貴方の名前は?」

梓「私は、南出 梓!!」

香「私は、生田 香
梓って、見た目のわりに、すごい個性的な性格しているんだね。」

梓「本当は、さっきまでね、こんなんじゃなかったのよ」

香「え?」

梓「貴方が、飛び込んできてくれたお陰で、私の引きこもりも直ったもの!!ありがとう香!!」

香「うん!!
って…あの悪魔達どうしたの!?」

梓「あぁ、あの変態?私がやっつけといたわ!!だから、安心して!」

香「うん!!すごく強いんだね!!」

梓「やること無さすぎて、刀の訓練してたからね。」

香「やることないんならさ、梓!!
dark roseに入ってよ!!」

梓「なに…それ?」

そして、私は梓に全部説明した。

梓「なるほど!!ヒーローに!
入る!!絶対入る!!本当にヒーローになれるんだったら入るよ!!」

香「そんなに?」

梓「赤いマントでしょ!?スーパーマン!!」

香「梓、面白すぎぃ。
あっ!!それより拓人探さないと!!」

梓「!!」

香「梓?」

梓「何でもないわ!!まだ傷治ってないから、治るまで外出は駄目!!」

香「えぇー」

梓「私の友達に拓人くんって言う人がいないか、確かめといてあげるから。」

香「ありがとう!!」


気のせいだろうか…彼女の声が…
dark princesの声に聞こえた…。