ニヤニヤと下品な目で不躾に私を見ていたが、本当の名も告げぬまま、『ヒロ』だったイケメンは喋るだけ喋って行ってしまった。 私はガラスに手の平を当てたまま、呆然と立っている。 立ち尽くしたまま、断片的な私の思考がザッピングされたテレビのようにザッザッと切り替わり、頭が勝手に救いを求めている。 それから、やっと、涙があご先から落ちる。