「それってどういう事っ!?」
思ったより大きい声が出て、
自分でもびっくりした。
『俺ん家、転勤族でさ、
今まで色々転校とか
してきたんだけど…。
父さんが俺が転校ばっかで
可哀想だから父さんの
実家に預けるって…
父さんの実家からだと
ここの高校通えないんだ…』
リョウちゃんは寂しそうな顔で
そう言った。
「…いつまでここにいるの?」
『来週の朝、ここ出るよ。』
来週なんて…早すぎる。
「なら尚更、今日学校
行った方がいいよっ
お別れしないとっ」
言いながら涙が出てくる。
突然すぎるよ。
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