取り敢えず、私達は学校の 近くの公園に行った。 2人でベンチに座る。 何日ぶりだろう? そんな事を考えながら ボーっとしていたら リョウちゃんが口を開いた。 『……唯。ごめん。』 「…え?」 第一声が謝罪だった事に ビックリして私は 思わず聞き返してしまった。 すると、リョウちゃんが 話を続けた。 『…俺んちさ、 母親がいないんだ。』 「そ…なんだ。」 いきなりそんな話に なって、頭がついてけなかった。 それでもリョウちゃんは 話を続けた。