その言葉に私は固まった。 会話を聞かなきゃよかったんだ 何も知らなかったほうが よかったね…。 リョウちゃんが口を開いた。 『焦んなって。すぐ別れるし。』 どういうこと? 私はリョウちゃんの 言葉が理解できなかった。 『そう。』 『うん。あいつ単純やし、 クラブって言ったら信じるからさ。』 本当にこの人は、リョウちゃん? いつもの優しくて、 笑顔のかわいい リョウちゃんじゃない。 私はこれが夢であることを ひたすら祈った。